観光で何度か通って、「住んでみたい」と思ったら。タイに住むには、目的に合った長期ビザが1つ要る。このページでは、日本人が取れるビザをすべて並べて、自分に合うものを選ぶところまで。申請の段取りは 📝 申請と準備、住み始めてからの手続きは 🏠 住んでから にまとめた。
まず知っておくこと — 住むには長期ビザが要る
ビザ免除や観光ビザは旅行のためのもので、住むことも働くこともできない。ビザ免除で出入りをくり返す「ビザラン」も、入管が2025年11月から取り締まりを強めていて、入国を断られることがある。タイに住むなら、下の一覧から目的に合う長期ビザを1つ選ぶ。
目的から逆に引く
ビザは「何をしにタイにいるのか」で決まる。まず自分がどれに当たるかを選ぶ。当てはまるものが2つあるなら、条件を満たしやすく、毎年の手間が少ないほうを選ぶとよい。
住むためのビザは10通り
カードを押すと、そのビザの条件・書類・取り方を1ページで読める。タイ外務省の e-Visa 公式サイトに載っている区分のうち、日本の一般旅券で申請でき、タイに住むために使えるものをすべて並べた。目的がはっきり決まっているもの(報道・研究・宗教・ボランティア)と、その先の永住権も載せている。申請料は在日タイ大使館の料金(2024年6月27日から)。タイ国内の入管で払う手数料はバーツで別にかかる。
長く住むためのビザ
デスティネーション・タイランド・ビザ DTV
- 期間
- 5年マルチ。1回の入国で180日+延長180日
- 条件
- 50万バーツの残高/リモートワーク(国外の仕事)か、ムエタイ・料理などの活動/無犯罪証明
- 申請料
- 52,000円
就労ビザ Non-B
- 期間
- 入国時90日 → 入管で1年ずつ延長
- 条件
- タイの会社に雇われる/労働許可証/延長時の月給5万バーツ以上(日本人)
- 申請料
- 11,000円
SMART ビザ SMART T/E/I/S
- 期間
- 最長4年
- 条件
- タイ投資委員会(BOI)の認定。高度人材・役員・投資家・起業家の4種
- 申請料
- 1年ごとに52,000円
長期居住者ビザ LTR
- 期間
- 10年(5年+5年)
- 条件
- 富裕層・富裕年金受給者・タイから働く専門職・高度専門職の4種。多くは年収8万ドル、富裕層は資産100万ドル
- 申請料
- 260,000円(タイで受け取れば5万バーツ)
リタイアメント Non-O
- 期間
- 入国時90日 → 入管で1年ずつ延長
- 条件
- 50歳以上/月6.5万バーツの収入か、80万バーツの預金
- 申請料
- 11,000円
ロングステイ1年 O-A
- 期間
- 1年マルチ
- 条件
- 50歳以上/月6.5万バーツか80万バーツ/医療保険300万バーツ以上/健康診断/無犯罪証明
- 申請料
- 26,000円
ロングステイ10年 O-X
- 期間
- 5年+延長5年
- 条件
- 50歳以上・日本など14か国の国籍/タイの銀行に300万バーツ(または180万+年収120万)/保険/健康診断/無犯罪証明
- 申請料
- 52,000円
タイランド・プリビレッジ PE / SE
- 期間
- 5〜20年(会員の期間)。入国ごとに1年
- 条件
- 会費65万〜500万バーツ/年齢・収入の条件なし/身元審査
- 申請料
- 会費制(会員証明で e-Visa を申請)
- 旧会員権
- タイランドエリートの生涯会員・30年会員・EUP・EFP は個人売買のみ(仲介を承ります)。生涯会員はゴルフ・スパが毎日1回無料
配偶者・家族 Non-O
- 期間
- 入国時90日 → 入管で1年ずつ延長
- 条件
- タイ人の配偶者・子・親は月4万バーツか40万バーツ/駐在員などの家族は本人のビザに合わせる
- 申請料
- 11,000円
就学ビザ Non-ED
- 期間
- 入国時90日 → 在籍に合わせて延長
- 条件
- 学校の受入れ書類/学費と生活費の資金。語学学校は通算1年まで
- 申請料
- 11,000円
目的がはっきり決まっているもの
報道・撮影 Non-M
- 条件
- タイ外務省情報局(報道)か映画局(撮影)の承認
- 期間
- シングル3か月/マルチ1年
研究 Non-RS
- 条件
- タイ国家研究評議会(NRCT)の書状
- 期間
- シングル3か月
宗教活動 Non-R
- 条件
- 宗教局(と入管)の書状
- 期間
- シングル3か月/マルチ1年
無給ボランティアなど その他
- 条件
- 政府機関・タイで登録された財団などの受入れ書状。裁判・元タイ国籍者・政府との会議も
- 期間
- シングル3か月
住み続けた先に
出典: タイ外務省 e-Visa 公式サイト/在東京タイ王国大使館「ビザの申請料」(2026年9月25日確認)
だれが取れて、いくら要って、働けるか
ビザは「働く」「老後」のような目的では、きれいに分けられない。DTV はリモートワークにもムエタイ留学にも使え、LTR は専門職にも年金暮らしにも使える。タイランド・プリビレッジは年齢を問わない。そこで目的で分けず、だれが取れるか・お金の条件・期間・タイで働けるかを横に並べた。ビザの名前を押すと、そのビザのページへ。スマホでは表を横に送れる。
| ビザ | だれが取れるか | お金の条件 | 期間 | タイで働く |
|---|---|---|---|---|
| DTV | リモートワーカー・フリーランス、ムエタイやタイ料理を学ぶ人と、その家族 | 残高50万バーツ | 5年マルチ(1回180日+延長180日) | 国外の仕事だけ |
| Non-B | タイの会社に雇われる人 | 延長のとき月給5万バーツ以上 | 90日 → 1年ずつ延長 | できる(労働許可証が要る) |
| SMART | BOI が認める専門家・役員・投資家・起業家 | 種類ごとに違う(高度人材は月収10万バーツ以上など) | 最長4年 | 認定された仕事ならできる |
| LTR | 高収入の専門職、国外の大企業のリモートワーカー、資産家、50歳以上の年金受給者 | 多くは年収8万ドル。資産家は資産100万ドル | 10年(5年+5年) | 種類による |
| Non-O(退職) | 50歳以上 | 月6.5万バーツか、預金80万バーツ | 90日 → 1年ずつ延長 | できない |
| O-A | 50歳以上(医療保険が必須) | 月6.5万バーツか、預金80万バーツ | 1年マルチ | できない |
| O-X | 日本など14か国の50歳以上 | タイの銀行に300万バーツ(または180万+年収120万) | 5年+5年 | できない |
| プリビレッジ | 年齢・収入を問わない(身元審査あり) | 会費65万〜500万バーツ | 5〜20年(入国ごとに1年) | できない |
| Non-O(家族) | タイ人の配偶者、タイ国籍の子の親、タイに住む人の家族 | 月4万バーツか、預金40万バーツ(タイ人の家族のとき) | 90日 → 1年ずつ延長 | 別に労働許可証が要る |
| Non-ED | タイの学校に在籍する人 | 学費と生活費をまかなえる残高 | 90日 → 在籍に合わせて延長 | できない |
それぞれの条件の細かいところと出典は、各ビザのページに載せている(2026年9月25日時点の公式情報)。