ビザは取ったら終わりではない。タイの長期滞在は「報告」と「延長」のくり返しで、どれか1つを忘れると罰金、悪ければビザそのものを失う。住み始めた日から、この章を手元に。
忘れると困る5つ
e-Extension(入管公認・VFS)は、書類を先にオンラインで出して審査を受け、許可が出たら入管で印を押してもらうしくみ。手数料1,900バーツに加えて、サービス料500バーツ〜がかかる。
出典: タイ入国管理局「90日報告」/同「住居の届出(TM30)」/バンコク入管「手数料」/Thailand e-Extension(公式)
オーバーステイ — 1日でも超えない
滞在の期限を1日でも過ぎると1日500バーツ、上限2万バーツの罰金。90日を超えると、罰金に加えて入国禁止がつく。
| 超過した日数 | 自分から出頭したとき | 摘発されたとき |
|---|---|---|
| 90日以下 | 罰金のみ | 5年の入国禁止 |
| 90日超〜1年 | 1年の入国禁止 | |
| 1年超〜3年 | 3年の入国禁止 | 10年の入国禁止 |
| 3年超〜5年 | 5年の入国禁止 | |
| 5年超 | 10年の入国禁止 |
タイの永住権(Residence Permit)
取れれば、毎年の延長も90日報告も要らなくなり、会社や結婚にしばられずに住める。ただし毎年の枠が決まっていて、審査も長い。
銀行口座
タイの銀行は、長期ビザ(ノンイミグラント以上)と住所の証明がそろって口座を開くのがふつう。ビザ免除や観光ビザでは断られることが多い。
退職・配偶者ビザの延長にはタイの銀行の残高を示すので、入国したら早めに開く。住所の証明には、入管か日本大使館の居住・在留の証明を求める銀行が多い。
税金
暦年で180日以上タイにいると、タイの税務上の居住者になる。2024年以降に得た国外の所得は、タイに持ち込んだ年に課税される。住民税がなくなる転出の時期、日本の年金の源泉徴収、出国税、相続税の10年ルールまで、💴 税金・節税 にまとめた。
💴 移住で軽くなる税金と、残る税金 →日本側でやること
住まい
部屋を借りるときは、敷金と前家賃をまとめて払うのが一般的。契約の前に、TM30 を家主が出してくれるかを確かめる。
外国人は土地を買えない。コンドミニアムは買えるが、1つの建物で外国人が持てるのは床面積の49%まで。
運転免許
着いてすぐは、日本で取る国際運転免許証で運転できる。住むなら、陸運局でタイの免許に切り替える。日本の免許(翻訳か国際免許)、住所の証明(入管の居住証明か日本大使館の在留証明)、健康診断書を持って行き、適性検査を受ける。
病院と保険
バンコクの私立病院は日本語の窓口や通訳があり、医療の水準も高い(サミティベート病院・バムルンラード病院など)。そのぶん費用は日本の保険診療よりずっと高い。入院や手術は数十万バーツになることもある。
タイで雇われると、タイの社会保険に入る。それ以外は民間の医療保険が頼り。長く住むなら、旅行保険ではなく長期滞在向けの医療保険を選ぶ。ビザの条件に保険が無くても入っておくべきで、年齢が上がるほど新しく入れる保険は減るので、移住を決めた時点で探す。タイの保険会社の長期滞在向け商品は longstay.tgia.org で見られる。
スマホと回線
住むなら、タイの携帯会社(AIS・True・dtac)の月額プランをパスポートで契約する。日本の番号は、SMS の認証に使うので、解約せず安いプランで残しておく人が多い。
困ったときの連絡先
バンコク入管(Immigration Division 1)