タイ国際航空、荷物の遅れは申し出なしで補償へ 自分で請求なら受け取りから21日
タイ国際航空(THAI)の取締役会は10月14日、9月下旬からの手荷物の滞りで影響を受けた乗客に、苦情を出したかどうかにかかわらず補償するよう経営陣に指示した。中身は経営陣が案をまとめ、取締役会が承認して決める。マイレージ「ロイヤルオーキッドプラス」のマイルを足す案が挙がっているが、マイルの数も、対象になる乗客の範囲も、支払いの時期も、まだ決まっていない。
指示を明らかにしたのは、財務省の事務次官で取締役会長を務めるラワロン・セーンサニット氏である。取締役会が話し合った手荷物の数は、累計で2万〜2万5,000個にのぼる。9月29日の時点で、当時のチャイ・イアムシリ社長は約5,000個を72時間で片づけると約束していたが、実際の規模はその5倍近かった。影響を受けた便は200を超える。まだ届いていない荷物は、ほかの航空会社の便も使って世界中の届け先へ送り、追加の費用はタイ国際航空が持つ。
一方で、荷物が届くまでに買った着替えや洗面用具などの費用は、これまでの規則と証拠に基づいて扱うとしている。払い戻しを受けるには、領収書が要るということである。
会社の補償の案が出るのを待つあいだに、自分で請求する権利の期限が先に来る人もいる。タイ発着の国際線の多くに適用されるモントリオール条約は、遅れて届いた荷物について、受け取った日から21日以内に書面で航空会社に申し出るよう定めている。壊れていた場合は、受け取りから7日以内である。期限までに申し出がないと、航空会社に詐欺があった場合を除いて、訴えることができなくなる。10月1日に受け取った人なら22日、6日に受け取った人なら27日が、21日目にあたる。
申し出には、空港の手荷物の窓口で受け取った「手荷物事故報告書(PIR)」の番号を書き添え、荷物が遅れた日数と、そのあいだに買った物の領収書をそろえる(10月10日の記事)。補償の上限は乗客1人あたり1,519SDR(国際通貨基金の特別引出権)で、10月9日の換算で約6万9,000バーツである。条約では、裁判を起こせるのは到着から2年以内とされている。
荷物とは別に、便の遅れや欠航そのものにも、タイ民間航空局(CAAT)の規則による現金の補償がある。国際線では5時間を超える遅れで1,500バーツ、さらに長い遅れや欠航では、飛行距離に応じて2,000〜4,500バーツが払われる(10月4日の記事)。
経営の側では、取締役のサムリット・サムニアン氏が社長を代行している。国家警察のタッチャイ・ピタニーラブット副長官が率いる調べは、30日をかけて、手荷物の滞りと欠航がなぜ起きたかを確かめる。
Refs.
- ฐานเศรษฐกิจ - บอร์ดการบินไทย ขีดเส้น 1 เดือนสอบ ‘ชาย เอี่ยมศิริ’ ปมกระเป๋าตกค้าง เร่งเยียวยาผู้โดยสาร
- Thai Examiner - Thai Airways now says baggage failure was five times worse than admitted. Board orders compensation
- legislation.gov.uk - Carriage by Air Act 1961, Schedule 1B (Montreal Convention text)