円のまま送る・受け取る銀行手数料に上限 10月1日から最大2,000バーツ
10月1日から、タイの銀行で外貨を両替せずに送ったり受け取ったりするときにかかる手数料に、上限ができた。タイ中央銀行(BOT)の新しい基準で、個人と中小企業の客なら、この手数料の最低料金は300バーツまで、いちばん高くても2,000バーツまでになる。料率も金額の0.125%までである。日本からの円の送金を外貨預金で受けたり、外貨のまま日本へ送ったりしている在住者は、明細の手数料を確かめておきたい。
この手数料は「両替なし手数料(ค่าชดเชยอัตราแลกเปลี่ยน、commission in lieu of exchange)」と呼ばれる。銀行は、外貨を外貨のまま動かすと両替の利ざやが入らないため、その埋め合わせとして手数料を取っている。外貨での支払いや、国外に住む人のバーツ口座への送金にかかる手数料も、名前が違っても同じ扱いになる。
中央銀行は5月28日付の告示(第23/2569号)で、銀行の手数料19項目の基準を決め、7月1日、9月1日、10月1日の3回に分けて当てはめてきた。両替なし手数料は、7月1日から料率の上限が0.125%になり、同じ銀行の中で口座の間を移すときは取ってはいけなくなった。10月1日からは、これに1回あたりの最低額と最高額の上限が加わった。外国の紙幣を使う取引は、この上限の外である。
10月1日には、銀行間の大口の送金の仕組み「バーツネット(BAHTNET)」の手数料にも上限ができた。個人や中小企業がネットバンキングなど電子の窓口から申し込む場合、送る側と受け取る側の手数料を合わせて1回100バーツまでである。
先に始まった項目もある。7月1日からは、残高2,000バーツ以下で1年を超えて動きのない口座の管理手数料が月20バーツまでになった。9月1日からは、ATMや入金機で口座を開いた地域の外で出し入れや振り込みをするときの「地域外手数料」が取れなくなった。基本のATMカードは年150バーツ、基本のデビットカードは年200バーツが、入会金と年会費の上限である。中央銀行は、下げた分を別の名目の手数料で取り戻すことを銀行に禁じている。
使っている銀行の手数料が新しい基準に合っているかは、各行が出している手数料の一覧で確かめられる。外貨預金を使った送金や入金が多い人は、取引のたびに明細の手数料の欄を見ておくと、上限を超えた請求に気づける。
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