バンコクの駅前立体駐車場が10月2日まで無料開放 MRTA、冠水支援で愛車を避難
タイ大量急速輸送公社(MRTA)は、バンコク首都圏での豪雨に伴う冠水被害を受け、MRTブルーラインのラップラオ駅やラックソーン駅をはじめとする主要駅の立体駐車場およびパーク&ライド(Park and Ride)施設を、自家用車の浸水被害を防ぐ緊急避難場所として2026年10月2日まで無料開放している。9月26日から27日にかけてバンコク全50区が災害地域に指定されるなど記録的な大雨が続くなか、地上階のガレージや路面駐車場に止めてある自家用車を水没から守るための緊急措置である。
無料開放の対象となっているのは、MRTブルーラインのラップラオ駅(Lat Phrao)およびラックソーン駅(Lak Song)の各立体駐車場ビル、MRTパープルラインのクロンバンパイ駅(Khlong Bang Phai)、サムイェーク・バンヤイ駅(Sam Yaek Bang Yai)、バンラックノーイ・ターイット駅(Bang Rak Noi Tha It)、イェーク・ノンタブリー1駅(Yaek Nonthaburi 1)の駐車場である。さらにBTSグリーンライン延伸区間のイェーク・コーポーオー駅(Yaek Kor Por Aor)とクーコット駅(Khu Khot)、MRTオレンジラインのクロンバーンマー駅(Khlong Ban Ma)の各施設も含まれる。なお、イエローラインのシーイアム駅とピンクラインのミンブリー駅については、収容制限のため9月28日正午をもって新たな受け入れを終了した。
利用にあたっては、不正利用を防ぐための確認手続きが定められている。駐車場に入る際、現地の警備員および管理スタッフに対し、自宅や勤務先の周辺が実際に冠水している様子を撮影した写真画面を提示する必要がある。あわせて、車両の所有者または正当な使用者であることを示す書類として、車両登録証(タビアンロット)の原本またはコピー、ならびに運転者のタイの運転免許証または身分証明書(外国人の場合はパスポート)の提示が求められる。現地ではナンバープレートと身分証の記録が行われ、緊急連絡先の登録を済ませたうえで指定フロアへ車を乗り入れる流れとなる。
バンコクでは過去48時間の積算雨量が300ミリ近くに達し、ソイの奥や河川沿い、低地にあるコンドミニアムの地下・1階駐車場で浸水被害が相次いだ。タイの車両保険では、水没被害に対する補償内容が契約区分によって異なり、保険金の支払いに数か月を要するケースも少なくない。高架構造を持つ鉄道駅の立体駐車場は水害から車両を守る有効な退避先として機能しており、都心部のみならずノンタブリー県やパトゥムターニー県境の施設でも受け入れが進められている。
利用者は係員の誘導に厳格に従い、通常の通勤利用者の動線を妨げない指定区画へ駐車することが義務付けられている。無料措置の期限は10月2日(金)までとなっており、冠水が解消した地域から順次車を移動させることが求められている。期限を過ぎて駐車を続けた場合は通常の規定料金が加算される可能性があるため、天候の回復状況を見極めながら計画的に出庫する必要がある。
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