タイ国鉄の東本線が洪水で一部運休 クロンタン〜フアマックなど、全額払戻も
9月27日から、タイ国有鉄道(SRT)の東本線(Eastern Line)を利用する乗客は、線路冠水に伴う区間運休により運行経路の変更を余儀なくされ、購入済みの乗車券について手数料なしで全額払い戻しを受けられる。バンコク都内および近郊で続いた集中豪雨により、市内東部のクロンタン駅(Khlong Tan)からフアマック駅(Hua Mak)の区間をはじめ、東部各県を結ぶ本線の複数箇所で線路が水没し、列車の安全運行が困難になった。
東本線は、バンコクのフアランポーン駅(Hua Lamphong)を起点とし、チャチューンサオ県を経てカンボジア国境のアランヤプラテートに至る路線と、パタヤやサタヒップ方面へ南下する支線を持つ。沿線には工業団地や住宅地が広がり、通勤や通学、地方間輸送を担う重要な交通動脈となっている。
タイ国鉄の発表によると、バンコク東部を流れるプラウェート・ブリーロム運河などの水位上昇に伴い、クロンタンからフアマックにかけての軌道が冠水した。これを受け、通常は都心のフアランポーン駅まで直通する普通列車や定期列車について、都心部への乗り入れを見合わせ、東側のバーンタップチャーン駅(Ban Thap Chang)で折り返し運転を行う暫定ダイヤが敷かれている。
さらに東部方面でも被害が広がっており、プラチンブリー県内のカビンブリーからバンドンバン間、プラチャンタカームからプラチンブリー間、サケーオ県内のバーンケーンからサケーオ間、アランヤプラテートからワッタナーナコーン間など、複数の区間で運行が差し止められている。保線当局は大型ポンプを配備して排水作業と砕石の点検を進めているが、地盤の安全確認が完了するまで全面再開には時間を要する見込みである。
今回の運行見合わせや区間短縮によって影響を受けた列車の乗車券を所持している乗客に対しては、タイ国鉄は出発前・出発後を問わず、全国の主要駅の窓口で100%の払い戻し対応を実施している。通常の手続きで差し引かれる払戻手数料は免除され、オンライン予約システム(D-Ticket)で購入した切符についても所定の手順で返金申請が行える。
バンコク都心と東部郊外を行き来する利用者は、高架を走るエアポート・レール・リンク(ARL)や、イエローライン(MRT Yellow Line)などの都市鉄道への迂回が推奨されている。高架区間を走るこれらの鉄道路線は浸水の影響を受けておらず、通常通り運行を継続している。最新の運行情報や区間別の再開見通しは、タイ国鉄の公式ウェブサイト(ttsview.railway.co.th)や、24時間対応のカスタマーコールセンター(電話番号1690)で案内されている。
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