バンコク全50区が洪水の災害区域に 都の学校は28日休校、排水に2〜3日
バンコク都のチャッチャート・シッティパン知事は9月26日、洪水の「災害区域」を、前日に指定したスアンルアン、カンナヤオ、ノンチョクの3区から、都内の全50区に広げた。指定は25日にさかのぼって効力を持つ。続く大雨で街じゅうに水がたまり、道路が混乱して暮らしに影響が出ているためで、国や地方の機関がそれぞれの権限ですばやく対応に入れるようにする。都が運営する学校は、28日(月)を休校にする。
指定の根拠は、前日の3区と同じく2007年の防災法と、国と都の2021〜2027年の防災計画である。雨は24日の午後から降り続き、各地で100〜300ミリを超えた。都はポンプを最大の毎秒1200立方メートルで動かしており、知事は「これ以上雨が降らなければ、たまった水を抜くのに2〜3日かかる」と話した。
知事は、とくに危ない運河として5つを挙げた。ドンムアン周辺のプレームプラチャーコーン運河、セーナー、ワンヒン、パホンヨーティン周辺のラートプラオ運河、ペッブリー・タッマイ通りからエカマイにかけてのセンセープ運河、スアンルアン、パッタナカーン、ラートクラバン周辺のプラウェートブリーロム運河、そして川沿いの集落を抱えるシリワッタナー運河である。
都は233か所の一時避難所(定員1万5000人)を開き、26日の昼の時点で981人が身を寄せている。寝たきりの患者36人は救急で運んだ。土のうが要るときや被害の通報は、都のホットライン1555か、通報サービス「Traffy Fondue」で受けている。
学校は、都の教育局が、都の運営する学校を28日に休校とし、授業は後日補うと発表した。通学の負担と渋滞を減らし、校舎の安全を確かめるためである。私立やインターナショナルスクールの扱いは、この発表には含まれていない。
アヌティン・チャーンウィーラクーン首相は26日、滞在先のロンドンからオンラインで緊急の会議を開き、「これはバンコク都知事の仕事だ、という話にしてはならない」と述べて、省庁と、パトゥムターニー、サムットサーコーン、サムットプラーカーン、ナコーンパトム、ノンタブリーの周辺5県をまとめて対応するよう指示した。タイ商工会議所は企業に、物流や通勤の乱れに備えた計画を急ぐよう呼びかけている。
地理情報・宇宙技術開発機関(GISTDA)は、28日から大気中の水蒸気が弱まり、雨は落ち着いていくとみている。ただ、29日と30日も散発的な雨は残る見込みである。子どもを私立やインターナショナルスクールに通わせている家庭は、学校からの連絡を確かめておきたい。
Refs.
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