ヤワラートの菜食週間「キンジェー」 10月10〜18日に中華街で屋台100軒超
10月10日から18日までの9日間、バンコクの中華街ヤワラート(Yaowarat)通り一帯で、タイ最大の食の祭典「菜食週間(キンジェー)」が開催されます。黄色い地に赤い文字で「齋(ジェー)」と書かれた三角旗が街中を埋め尽くし、通り沿いには100軒を超える特設の精進料理屋台が立ち並びます。タイ国政府観光庁(TAT)や地元商業振興会が発表した日程によると、陰暦9月1日から9日にかけて、国内外から大勢のグルメファンや参拝者が集まる見込みです。
キンジェー(Tesagan Gin Je)は、タイの中華系コミュニティに受け継がれてきた伝統的な心身浄化の期間です。この9日間は肉や魚、卵、乳製品を一切口にしないだけでなく、ニンニク、ネギ、ニラ、ラッキョウ、タマネギといった匂いの強い「五葷(ごくん)」と呼ばれる香味野菜を避けることが定められています。タイ語で「食べる」を意味する「キン」と精進料理を指す「ジェー」が合わさった言葉で、身を清めて功徳を積むための大切な年中行事とされています。
祭りの期間中、ヤワラート通りは熱気あふれる巨大なフードストリートへと姿を変えます。屋台に並ぶのは、キノコや大豆プロテイン、豆腐を巧みに使って本物の肉そっくりの食感と旨味を再現した創作料理の数々です。香ばしく焼き上げた菜食の焼き鳥風串焼き、干し椎茸の出汁が効いた菜食パッタイ、具だくさんの揚げ春巻きやタロイモ団子、野菜まんじゅうなどが湯気を上げています。
価格は1品あたり40〜80バーツ前後とお手頃で、点心や串焼きなら20〜50バーツほどで手軽に食べ歩きが楽しめます。ヤワラート周辺の名刹ワット・マンコン・カマラワート(龍蓮寺)や潮江寺などの寺院でも連日、獅子舞の奉納や開運祈願の読経が響き渡り、中華街ならではの祝祭ムードに包まれます。
訪れる際は、MRTブルー線のワット・マンコン(Wat Mangkon)駅を利用するのが最も便利です。駅を出れば目の前が屋台街の入り口になっています。夕方17時を過ぎると仕事帰りの市民や観光客で通りが非常に混雑するため、歩きやすい服装で出かけましょう。小規模な屋台ではQR決済に対応していない場合もあるため、20バーツや50バーツなどの小額紙幣をあらかじめ用意しておくと会計がスムーズです。
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