雨の9月はフアランポーンへ バンコク・クンストハレで無料アート展
9月29日までの期間、MRTフアランポーン駅から徒歩5分のマイトリーチット通りにある現代アートスペース「バンコク・クンストハレ(Bangkok Kunsthalle)」で、企画展「Mooring(係留)」が開催されています。スコールが多い9月のバンコクで、天候を気にせず屋内で静かに芸術と建築空間を楽しみたい人は、誰でも無料で世界水準の現代美術を鑑賞することができます。
会場となっている建物は、かつて大手新聞社の印刷所や製薬会社の倉庫として使われていた歴史的な産業建築です。数十年を経て役目を終えた打ち放しコンクリートの梁や高い吹き抜けの天井、時の流れを刻んだ壁面の質感をあえてそのまま残し、非営利の現代アートギャラリーとして生まれ変わりました。外の喧騒や蒸し暑さから一歩足を踏み入れると、広々とした静謐な空間が広がり、都心の喧騒を忘れて美術鑑賞に没頭できます。
開催中の企画展「Mooring」では、土地の歴史や人々の記憶、流動する社会における拠り所をテーマに、国内外のアーティスト4人による大型インスタレーションや彫刻、映像作品が並んでいます。展示空間の骨太な建築美と現代美術作品が互いを引き立て合い、建物そのものがひとつの巨大な芸術作品のような存在感を放っています。商業ギャラリーとは異なり、作品の売買を目的としない展示施設だからこそ実現できる大胆な空間構成が見どころです。
場所はバンコクの旧市街エリア、マイトリーチット通り599番地です。MRT地下鉄ブルーラインのフアランポーン駅1番出口から歩いて約5分とアクセスも良好です。開館時間は水曜日から日曜日の午後2時から夜8時までで、月曜日と火曜日は休館となっています。入場料は完全無料で、事前の来館予約も必要ありません。入口の受付で簡単な記帳を済ませるだけで、誰でも自由に館内を見学できます。
午後の開館時間に合わせて訪れ、展示をゆっくりと鑑賞した後は、徒歩圏内にあるソイ・ナナ(Soi Nana)の個性的なカフェやバー、あるいはヤワラート(中華街)の夕食散策へと足を伸ばすのがおすすめです。雨が降っても地下鉄駅からほど近く、週末だけでなく平日の夕暮れ時にもふらりと立ち寄れる文化スポットとして、バンコク在住者の休日の過ごし方に新しい選択肢を与えてくれます。
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