川沿いでタイ伝統酒を味わう 9月6日までヨートピマーンで地酒フェス
夕暮れのチャオプラヤー川を行き交う船を眺めながら、素焼きのお猪口に注がれた白く濁る地酒を一口。川面を渡る涼しい風とともに、もち米のやさしい甘みとフルーティーな酸味が口いっぱいに広がります。バンコクの川沿い商業施設「ヨートピマーン・リバーウォーク」では、タイの伝統的な米酒「サトー」に光を当てた注目のクラフト酒フェスティバル「SATO SO GOOD」が、2026年9月4日から6日までの3日間限定で開催されています。
サトーは、蒸したもち米に酵母やハーブを練り込んだ麹「ルークペー」を加えて発酵させる、タイで古くから親しまれてきた醸造酒です。かつては地方の農村部で祝祭や収穫の席などに自家醸造されていましたが、近年は小規模生産の規制緩和の動きとともに、若手醸造家たちが独自の製法を取り入れ、洗練されたクラフト酒として都市部でも大きな脚光を浴びています。今回の催しは、タイのクラフトビール文化をけん引してきた市民団体「ビア・ピープル」が主催し、全国の伝統醸造の魅力を一堂に集めた初の本格的な祭典となります。
会場のオープンエアデッキには、イサーン地方や北部などタイ各地から30を超える醸造所や生産者がブースを連ねています。純米仕込みの伝統的な白濁酒から、マンゴーやパッションフルーツなどの果汁と二次発酵させたフルーツサトー、ハーブを効かせたスパークリングまで、70種類以上の銘柄をグラス単位で飲み比べることができます。会場内では醸造家たちが伝統の継承と革新を語るトークセッションや、自宅でできる仕込みの体験ワークショップが行われているほか、揚げ鶏やスパイシーなイサーンソーセージなど、お酒が進む地元料理の屋台も充実しています。
開催時間は各日15時から23時までで、入場料は当日券が150バーツとなっています。会場のヨートピマーン・リバーウォークへは、地下鉄MRTブルーラインのサナームチャイ駅4番出口から徒歩約5分、あるいはチャオプラヤー・エクスプレスボートのパーククローンタラート船着場から直接アクセスできます。すぐ隣には24時間賑わう有名なパーククローン花市場があり、フェスティバルでほろ酔い気分を楽しんだあとに色鮮やかな生花が並ぶ市場を散策するのもおすすめのコースです。夕暮れの17時から19時頃は川沿いの風情が一層増すため、週末の心地よいひとときを過ごしに訪れてみてはいかがでしょうか。
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