タイと中国を結ぶ新しい航空路が9月3日に開通 飛行距離を最大35マイル短縮
タイと中国を結ぶ新しい航空路「L770」が9月3日に使えるようになった。タイ、中国、ラオスの3国が協議して設けたもので、ラオス上空を通ってタイから中国へ抜ける経路である。区間はNAN(ナーン)からSAGAGまで。
この経路を使うと、飛行距離が27.5海里から35.2海里短くなる。時間にすると1便あたりおよそ3分である。1便の短縮は小さく見えるが、タイと中国のあいだは便数が多いため、燃料の消費と二酸化炭素の排出はまとまった量で減る。航空会社にとっては運航の費用が下がる。
航空路とは、上空に引かれた道筋のことである。航空機はどこでも自由に飛べるわけではなく、管制機関が定めた経路と高度を通る。国境をまたぐ経路は関係する国がそろって合意しないと開けないため、今回のように3国での調整が要る。経路が直線に近づくほど距離は短くなるが、軍の空域や他の経路との交差があるため、簡単には引けない。
進めたのはタイ航空無線(AEROTHAI、บวท.)である。同社のピチット・クナタムマラック理事長が、パッタラポン・パッタラプラシット運輸副大臣とともに明らかにした。管制の効率を上げ、東南アジアと中国のあいだで増える往来に備える狙いがあるとしている。
便数の見通しも示されている。2569年度(2025年10月から2026年9月まで)の総数は91万9,643便と見込まれ、前の年度から1.64%増える計算になる。直近の実績は77万7,456便で、タイに関わる便のうち中国が最も多い。
利用者から見ると、この変更で目に見えて何かが起きるわけではない。座席の予約や運賃が変わるものでもない。ただ、中国方面への便で到着が数分早まる可能性はある。管制の余裕が増えれば、混み合う時間帯の遅れが出にくくなることも期待されている。
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