ウドンタニ空港が国際空港へ正式昇格 ラオス接続と国際直行便の拠点化
タイ民間航空局(CAAT)および運輸省空港局(DOA)は9月5日、東北部イサーン地方の要衝であるウドンタニ空港に対し、国際定期便の通年運航を認可する「国際空港(International Airport)」としての正式ステータスを付与した。9月8日以降、中国・昆明を結ぶ定期直行便の乗り入れが開始されるほか、出入国管理(イミグレーション)、税関(カスタム)、検疫所(クアランティン)のCIQ施設が常設化され、メコン地域を結ぶ新たな空の玄関口として本格稼働する。
ウドンタニ空港はこれまでもタイ国内線の主要拠点として、バンコク(スワンナプームおよびドンムアン)から1日十数便が運航され、年間250万人前後の利用者を抱えるイサーン屈指の過密空港であった。しかし、国際線については臨時チャーター便の受け入れにとどまっており、国際線ターミナルの手狭さや入国審査ブースの不足、夜間着陸誘導灯の規格基準が長年の課題とされてきた。空港局は総額20億バーツ規模を投じた拡張工事を進め、滑走路の路盤強化、ボーディングブリッジの増設、国際線専用の出発・到着ロビーの整備を完了させたことで、国際民間航空機関(ICAO)の国際安全基準を満たす認可を取得した。
今回の国際空港化により、最も恩恵を受けるのがラオス国境へのアクセスである。ウドンタニ空港からタイ・ラオス国境のノンカイ検問所(第1タイ・ラオス友好橋)までは車や国際乗り合いバスで約50分、国境を越えればラオスの首都ビエンチャン市街地まで計1時間半足らずで到達できる。バンコク在住の日本人ビジネス関係者や旅行者にとって、ビエンチャンへの出張やメコン川流域の視察、ノンカイでのビザ手続きなどにおいて、高額な国際線直行便に頼ることなく、国内線と陸路を組み合わせた柔軟かつ安価なルートが利用可能となる。
ウドンタニ空港へは、スワンナプーム空港からタイ国際航空やタイ・ベトジェット、ドンムアン空港からタイ・エアアジアやノックエアが毎日多数運航しており、所要時間は約1時間10分、片道運賃は1,000〜1,800バーツ前後で推移している。空港到着ロビーからはノンカイ国境直行のロットゥー(ミニバス、片道200バーツ)やタクシーが常時待機しており、シームレスに移動できる。今後はベトナム・ダナンやシンガポールなど周辺国主要都市との定期直行便の誘致も計画されており、イサーンを起点とした東南アジア周遊の選択肢として今後の路線展開が注目される。
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