都市鉄道の20バーツ均一運賃、9月30日で期限 外国人は対象外
バンコクの都市鉄道には、乗り換えを含めて1回20バーツで乗れる「20バーツ均一運賃」の制度がある。ただし対象はタイ国籍を持つ人だけで、在住外国人も旅行者も含まれない。日本人が同じ区間に乗っても、支払うのはこれまでどおりの距離制の運賃である。
対象となるのはバンコクと周辺を走る8色の路線、すなわち緑、金、黄、桃、青、紫、赤と、空港連絡鉄道(ARL)で、系統の数でいうと13、営業距離は279.84キロ、駅は194ある。始発から終着まで、途中で別の色の路線に乗り換えても、支払いは20バーツを超えない。
決まったのは2025年7月8日の閣議で、生活費の引き下げ、公共交通の利用を増やすこと、自動車の排気ガスとPM2.5を減らすことが目的として挙げられた。同年8月25日に登録の受け付けが始まり、9月30日に全線で適用が始まっている。赤線と紫線はそれ以前から20バーツで走っていた。
利用するには政府のアプリ「タンラット(ทางรัฐ)」で登録し、13桁の国民識別番号を入れたうえで、乗車に使うカードを紐づける。緑・金・黄・桃はラビットカード、青・紫はMRTプラスカード、赤・青・紫・桃・黄はEMVの非接触カード、ARLは専用のカードという対応である。登録に締め切りはなく、人数の上限も設けられていない。第2段階では、路線ごとのカードを使わず、アプリのQRコードで運賃を払えるようにする計画で、2026年中の導入が見込まれている。
補助にかかる費用は年およそ80億バーツと見込まれ、1年目は運輸省の予算から支出されている。財源には青線の運賃収入や160億バーツ規模の交通基金が挙がっており、恒久的な補助の枠組みをつくる法案が国会で審議されている。2年目以降は、民間事業者から運営権を買い戻すための基金が引き継ぐ計画である。運賃を下げた効果は数字にも表れており、試行の期間に赤線の利用が30.91%、紫線が1.55%増えた。
この制度が認められているのは2026年9月30日までの1年間で、期限まで1か月を切っている。その後の扱いは、現時点では決まっていない。
在住者にとっての要点は2つある。1つは、自分は対象外なので運賃は変わらないこと。もう1つは、タイ国籍の同僚や従業員の通勤にはこの上限が適用されており、10月以降の扱い次第で交通費の前提が変わることである。
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