南部の複線鉄道3区間を閣議承認 総額1,067億バーツ、マレーシア国境まで
タイ政府は9月1日、南部を走る鉄道を複線化する3つの事業を承認した。総額は1,067億9,800万バーツにのぼる。ソンクラー県で開かれた移動閣議で決まり、アヌティン・チャーンウィーラクーン首相が明らかにした。会場となったのはハジャイのソンクラーナカリン大学である。
区間と金額は次のとおり。チュムポン-スラタニが368億9,232万バーツ、スラタニ-ハジャイ分岐点が615億3,455万バーツ、ハジャイ分岐点-パダンベサールが83億7,145万バーツ。3区間をつなぐと、チュムポンからマレーシア国境のパダンベサールまでが複線でつながる。
工期は区間ごとに異なる。チュムポン-スラタニが2026年度から2032年度までの7年、スラタニ-ハジャイ分岐点が2026年度から2033年度までの8年、ハジャイ分岐点-パダンベサールが2026年度から2031年度までの6年である。
複線化とは、上りと下りで線路を分ける工事を指す。タイの在来線は単線の区間が多く、対向列車の行き違いのために駅で長く停まる。ここが所要時間の読みにくさと遅れの主な原因になっている。複線にすると行き違い待ちが要らなくなり、本数も増やせる。
今回は複線化計画の第2期にあたる。この日の閣議では、ほかに3つの路線についても原則としての承認が与えられた。こちらは事業の精査を経てから正式な決定に進む。デンチャイ-チエンマイ、パークナムポー-デンチャイ、ジラ通り-ウボンラチャタニが挙がっている。
費用は国が負担する。予算局が年度ごとに配分し、財務省が国内で借り入れを手当てして保証を付ける形になる。旅客と貨物の需要については、これまでの見通しより低くなる可能性があると評価されたことも示されている。
パダンベサールはマレーシアと接する鉄道の国境駅で、貨物の積み替えが行われている。複線化が完成すれば、バンコクから南部を通ってマレーシアへ抜ける経路の輸送力が上がる。ただし全区間の完成は2033年度で、当面の運行が変わるわけではない。
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